古人かくかたりき
何事も、初めて、ということはあるが、大抵の場合それはあまりいいものではない。少なくとも私の場合はそうだ。慣れないことというのはとかく失敗し易く、失敗は往々にして甘美ではない。こういう書き出しで始まるということから察しも付くだろうが、まぁ何と言うか失敗したのである。
世の中には初めてを経験しないで置いた方がいいことというのもある。例えば初めて使った郵便書留で、出して一時間後に書類の不備に気が付く、とかそういうものがそれに当たる。さらに言えばその書類は最悪明日の消印が押されないと全く意味が無く、そしてその書類にはそれなりにコストがかかっている。そういう場合は尚更だ。世の中、後悔、ということはあるが、それが失敗以前に訪れることはない。
今まで知らなかったし、できればずっと知らずに居たかったが、郵便書留というのは一通止めるごとに五百円と少しかかるものらしい。A4の封筒を二通だして、二通回収して、また二通出す。六百六十円で届くはずのものが、結局二千円を超えることになった。勉強料と思えばそう高くは無いが、こういう場合のもっとも効率的な勉強とは他人の失敗を見ることであって身銭を切ることではない。よくよく失敗はするものではない。
「お前がいつか出会う災いは、おまえがおろそかにしたある時間の報いだ」というのはとある有名な皇帝のお言葉だが、まぁともかく簡潔行こう。つまりは一語に尽きるのだ。「ちゃんと確認せよ」
ビスマルク風に言えば「青年にすすめたいことは、ただ三語につきる。すなわち確認せよ、もっと確認せよ、あくまで確認せよ」といったところか。ありがた過ぎて泣けてくる。